『光が死んだ夏』を観て読んで

by misachaan

ラザロが終わり、並行して観ていたバナナフィッシュ6周目くらいの途中で、夏クールがやってきた。

今年の夏は深掘りオタク向けの掘り出し物が多い。久しぶりにアニメ愛が再加熱している。

普段からホラー、SF、異世界、ファンタジー、ラブコメ、ドキュメンタリーなど多岐にわたるジャンルをくまなく観ているが、やはり2次元の世界観は沼に落ちやすい。

「光が死んだ夏」は渋谷で広告ジャックをしているのを見て、「プロモーションに力を入れているなああのアニメ」と思った時にアニメ配信始まっているならちょっと見てみようと思ったのが『光が死んだ夏』の沼に入るきっかけだった。

なんだかサマータイムレンダを観たときのようなFREAKYな感じだけど、途中で恋愛かホラーのどきどきなのかわからなくなる。漫画も読んだが、特に体育館の倉庫でのぺりぺりでは、原作通りヒカルは赤面するのかと思っていたが、アニメではそうではなかったので、なぜあの場面で色をつけなかったのか理由が気になる🫠その後、2話、3話と続き、顔を赤らめるシーンはアニメだと赤くなっていなかったため、制作スタッフの思惑があるのかもしれないなあ。

『光が死んだ夏』とは

親友だった光が、ある日を境に「別の誰か」に変わった。見た目は同じ、けれど言動も雰囲気も違う。その違和感に気づいた少年・よしきが抱える恐怖と執着。入れ替わったヒカルとの奇妙な共存と静かな田舎で起きる青春サイコスリラー。

個人的におすすめしたいポイントを紹介したい。

『光が死んだ夏』の魅力① 圧倒的な映像美

なにより絵がきれいすぎる。漫画では、繊細でありながら力強いペンタッチが印象的で幻想的なシーンでは、流れるような曲線と鋭角的な直線が絶妙に組み合わさって、現実と非現実の境界を視覚的に表現されている。漫画はほとんどがフィクションだけど、読んでいる時は現実の世界の出来事として没入しているので、「いまのは非現実的なだな」と漫画を読んでいてたまに思うことがある。

アニメーションでは、どろどろした得体の知れないものがなめらかで美しい。その映像美にどこかで見たことあるなあと感じて制作スタッフを調べたら、平岡政展さんだった。私は絵を書くスキルが皆無なので、アニメーションの世界でお仕事をされている人を尊敬している。漫画という静止画からあの映像を作ったのだと思うと、いつも制作スタッフの想像力やクリエイティビティに感動している。

『光が死んだ夏』の魅力② 既視感のないジャンルであること

いままで見たことのないジャンルであるということ。アニメや漫画には時代背景から流行りがあり、似たようなストーリー展開のものが一定数存在していると信じている。 ただ、『光が死んだ夏』は、青春×ホラー×ラブという組み合わせで、ハッピーエンドかバッドエンドかまったく予測できない。 途中で官能的なシーンも入り混じり、私はホラーを見ているのか?恋愛シーンを見ているのか? いままで感じたことのない感情で背中からゾワゾワしてくる。まだ対して長くも生きていないから、この経験は私にとって新しいのだが、先が読めないから早く知りたい気持ちが募る。

『光が死んだ夏』の魅力③ よしひかの人間関係

ストーリーの核となるのは、主人公よしきと「なにか」に変わってしまった親友ヒカルの関係性。二人の心理描写は丁寧に描かれており、それが共依存なのか執着に近い感情なのか、読み手に深く考えさせる。 いちばん好きなのは、よしきとヒカルの掛け合いを見ていることだが、これが共依存か、執着に近いなにかなのかと学んだ。

アニメとは関係がないが、恋愛や人間関係で執着を手放すことがいかに大事か人生で学んだので、今度書いてみようと思う。

私の好きなおすすめの絵師さん👩‍🎨

pixivやXをもっている方はぜひ以下の絵師さんを見てみて欲しい。よしひかが好きな方にははまること間違いなし…!

@nyakv_v

@JubileeLeep

@moccchinmo

@lox_ly

@PPPonchan1

@sono_nu

『光が死んだ夏』を見ていて感じるのは、全体的なアニメトレンドとして”正体不明なもの”が身近になってきたということ。AIや多次元的要素が浸透し、哲学や倫理に刺さるテーマが増えた今だからこそ、この作品の「光じゃない何か」という設定がリアルに感じられるのかもしれない。今夏はダークSF系が多いので、夏の深夜の空気感にもぴったり。

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